マラッカ渋滞日記

マラッカ渋滞日記


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プロローグ


日本では2004年度、大型連休(GW)だったころ、ちょうどこちらもうまい具合にパパにお休みが重なって4連休となっていました(マレーシアでは旧暦を使うために、祝日が毎年違う)。せっかくのお休みどこにも行かないのは、寂しいということでマラッカに行ってみることにしました。
マラッカまで車で約150キロという距離で、車で約1時間半というのが、6ヶ月のぽんちゃんを連れて旅行するのにはちょうどいいかなって考えて、5月1日、2日と家族旅行を予定しました。
通常はホテルなんか予約なしで行っても泊まれるらしいのですが、ママは念のためにと思って星の数にこだわって「ルネッサンス」(5つ星)を予約してました。

簡単にマラッカの歴史


マラッカについて何にも知らないママは、昔はインドネシアにある都市だと思っていました(恥)。マラッカ海峡って聞くとなんとなくインドネシアって思う気持ちが、そう勘違いさせていたのです。
マラッカは14世紀ごろより東西貿易の中継地として栄えた待ちでマレーシアでは最古の街です。イスラム教もこの時期に伝えられたそうです。しかし、16世紀以降はこの東西を結ぶ港に注目したヨーロッパによって植民地化されます。ポルトガル(キリスト教伝来)・オランダ・イギリスと第2次大戦では日本。イギリス時代に錫の開発に必要な人員を中国から移住させ、マレー人との結婚によって、独自のコミュニティーを形成した。これがババ・ニョニャ文化と言われている。
かつての貿易は役割は次第にシンガポールへと移動し、今では、その古い町並みがかつての繁栄を伝えている。


いざ出発!したものの…


その観光地化されているマラッカへ、朝10時ごろに出発しました。お休みだから2時間ちょいぐらいかかるだろうということで、ちょうどランチはマラッカで食べれる時間を見計らったつもりだったのです…。モントキアラ(住んでる地区)はガラガラで、こりゃ余裕だね~なんてパパと話してたりしました。折もよくぽんちゃんも車が走りだしたら眠ってしまったので、こりゃますます幸先がいいよ~なんて思っていたのは、ほんの30分足らず。

KLを街を少し過ぎた辺りから車の流れが急に悪くなりました。「事故かな?事故見渋滞(事故を見学する)かな?ポリス渋滞(ポリスが余計な世話を焼いてますます渋滞させる)かな?」と「???」なぐらい車が動きません。マレーシア歴5年と半分のパパは今までにこんな渋滞にあったことはない!絶対なんか原因がある!と豪語しましたが、行けど暮らせど車は一向に進む気配はなくて、事故もポリスも見当たらず、ただひたすらノロノロと進むのみでした。パパとママは「2時間ちょい」の予定だったので、自分たちの飲み物、食べ物はほんのちょっと(パパにいるの~?なんて言われながら用意した)のお菓子のみでした。

それも、ノロノロの暇つぶしにあっという間に平らげて、後は、飲まず、食わずとなってしまいました。ぽんちゃんも途中で目を覚まし、オムツ交換、ミルクタイムなどを次々と車の中でこなし、気が付いたら出発して4時間…。それでもまだ着いていない状態でした。確かに途中から3斜線が2斜線になるポイントがありましたが、あまりにもの渋滞を見かねたポリスが、逆斜線を1斜線にして、マラッカ方面を3斜線にするという荒業もありました(おかげでKL方面行きは大渋滞…。これがポリスのおかげ渋滞です)が、それもたいした効果があったようには思えません。

それからさらに2時間、ようやくマラッカ市内に入りホテルを見つけました。到着まで6時間…。運転手のパパ!お疲れさま~。ぽんちゃんも狭い車の中、いい子でよく頑張ったね~。



やっと到着


afternoontea ホテルも満室で、当日の宿泊希者で溢れ返っていました。本当に予約しててよかった~って状態。部屋に荷物を入れたら、まず、パパとママのご飯~。もう夕方の5時。とにかくお腹減ったと、ホテルのレストランでアフタヌーンティ。ビッフェスタイルだったのでとにかくお皿にいっぱい乗せて、ガツガツと食べました。マレー料理、中華、サンドイッチ、デザートといろいろあり、おいしかったです。ケーキも甘すぎず、生クリームを使用してておいしかったです。ママは特にコーヒーのアイスがうまかったです。


ホテルルネッサンス


room お部屋は、希望していたキングサイズのベッドではなくてクィーンだったし、ぽんちゃんのベビーベッドを予約していたのに、セッティングされてなかったりでした。ベビーベッドについてコールすると「フル」ということで用意出来ないかもというお返事。え~、なんのための予約なんだと怒るママ。これもGWだからと、肩を落とす。雰囲気は明るい色調で決して新しくないけど、落ち着いた雰囲気。アメニティも満足です。特にシャンプーが柑橘系のやわらかい香りでうっとりでした。もちろん洗い心地もうっとりです。お湯も十分出るし、トイレもきれいで、この辺りは5つ星って感じです。


ホテル周辺のお散歩へ


kyoukai 食事を済ませて部屋に帰り、ぽんちゃんの離乳食を食べさせて、街を歩いて見ようと、夕方近くにお散歩にでました。街は古く、なんとなく日本人にも懐かしく感じるコロニアル風です。ベビーカーを使うのはかなり難しく、抱っこで対応。ホテルからだと観光名所まで少し距離があるけど歩いてみる。まっすぐ、ザビエル教会に向かって歩くと、最初は中国系の看板だったが、インド人街となり、看板もインド語のものが見えてきます。教会の前の辺りで抱っこのママもぽんちゃんも限界が近づき(夕方とは言えまだ日差しがきつい)ホテルに引き返しました。裏の道を通ると、布屋さんや雑貨屋、ホッカが軒を連ねています。ぽんちゃんが重くなってゆっくり見る余裕はなかったのですが、町並みを堪能。ローカルなコンビニで水とお菓子を買ってホテルへ。帰って一休みをして、今度はホテル内見学。

poor プールとトレーニングルームでは、日が沈んでも人が楽しんでいました。プールもいい雰囲気で、街中ではあってもゆったりした気分で泳げるような雰囲気でした。ママは水着を持ってこなかったのを後悔しました。ロビーを見て、葉書をフロントへ出して、ソファでくつろいでまた部屋へ。もういい時間だったので、ぽんちゃんを入浴させていると、あきらめていたベビーベッドが到着!よかった~、これでゆっくり眠れるね。ぽんちゃんもこざっぱりしたところで、今度は夕食を食べに街へ散策に。


やった~、屋台ご飯!


ふらふらと、夕方の散歩の時に目を着けていたホッカへ向かったけど、なんとなくそこで食べる気が起こらず、別のところへ。そこは、お客が居なくてなんとなく食べる気がせず、またまたふらふらとぽんちゃんを抱えて歩いていると、ちょうど小さなナイトマーケットを発見。なんの躊躇もなくそこへ吸い寄せられるパパとママ。KLの家周辺では見ることのない雰囲気のお店がたくさん出ていました。一番奥には大きな雑貨屋(何でも屋って雰囲気です)があり、そこで弁当箱とお水を購入。dinner そろそろ何か食べるかと、屋台を見て、適当においしそうなところで席を確保しました。クオティオ(平べったいお米の麺)をあっさりスープで食べます。具も魚の団子やあげがいっぱい入っています。それにオレンジジュース(しぼりたて)を注文しました。久しぶりの屋台ご飯…。ペナンではほぼ毎日通っていた屋台の味を久しぶりに味わえてママは大感激でした。味も、もちろんおいしい!

屋台を堪能して、ホテルへ帰って今日はお疲れさま~。ぽんちゃんのベビーベッドも無事到着したし、親子3人ぐっすりお休みしました。


渋滞と中国人のおっちゃん


breakfast 昨日出来なかった観光を取り戻さねばと朝から張り切っておりました。朝食も込む前に済ませて(ちなみに朝食ビッフェは今一つでした)、部屋へ戻ると、激しい雷雨。それでもスコールなので30分もすればやみます。窓のから外の様子を伺っていますと、空模様より怪しいポリスの動き。ホテルの前の道を歩行者天国にしていました。車の出入りとめています。

rain さらに、しばらくして雨が小降りになったころ、イスラムの団体が行進していました。多分、地区とかグループになってて、衣装もそれごとにおそろいになっているから、パレードだとは思うのですが、踊るわけでもなく、歌うわけでも、叫ぶわけでもなく、ひたすら列を作って行進しています。メーデーのデモは昨日だし、いったい何?って感じ。とにかくイスラムの衣装パレードです。どこからか、出られるだろうと10時前にチェックアウト。いざ観光!と数十メートル行ったらパレード渋滞…。いつパレードが終るとも知れず、ずーっと待ちです(トホホ)。

前の車の中国人のおっちゃんはエアポートへ急いでいるらしくうちの車に「バックしてくれ!俺はUターンする!」とむちゃな注文を。うちの後ろにもどんどん車は連なってて、Uターンしてどうする?って感じなのに。人間って焦ると何言い出すかわからん!とパパと笑っていました。そしてにっちもさっちもいかなくなって1時間…。ようやくパレードが終り、車が動きだしました。やっと観光です。


観光だよ。


ようやく旅行記らしくなりますね~。マラッカは小さい街なので観光ポイントもほぼ1箇所に纏まっています。まず、駐車場を確保、そこから民族博物館へ。ここでマラッカの歴史・民族に関する資料を見学。中国人女性の纏足の靴が展示してあり、その小ささや纏足の方法を見るとなんだか足がもぞもぞした気分になります。kyoukai そこから、「サンチャゴの砦」へ行って、セント・ポールの丘を登ります。雨の後でかなり湿度も高く蒸し暑いなか、パパはぽんちゃんを抱えて登ります。丘を登ると「セント・ポール教会」があります。ここに日本でもおなじみのフランシスコ・ザビエルの遺体が安置されていたと言われています。それから丘を下ってマラッカ歴史博物館。ここはなぜか2Rmって書いてあるのにマジックで消して5Rmのチケットを出されます。GW価格なのか外国人価格なのか?とにかくぼられた気分…。ここまでくると蒸し暑さで頭も体もボーっとしてきます。ぽんちゃんも汗だく。マラッカの歴史資料が順を追って展示されています。そこをざっとみて、独立資料館へ。ここは人が少ないうえに冷房がすごく効いてて、一休み…。

博物館を一通りざっと見て、丘を降りてスタダイスへ。暑さに負けて、降りてすぐにあったアイスクリームに飛びつきました。が、なんとドリアンアイス…。くっさ~いアイスを夫婦で食べて、キリスト教教会とクイーンビクトリア噴水・タンベンスゥー時計台を見て、ママにとっての一大イベントのトライショーへ乗る!を実行しました。

ペナンに住んでいる時に、トライショーがどこなのか関係なく車の多い道路も平気で自転車で走っていました。あまりにもそれは危険で、トライショーは車より優先なんだけど、ぶつかったら確実にやられるのはトライショー。命がけで乗らなくてはペナンでは乗れませんでした。が、マラッカのトライショーは観光むけなので、日本でいうなら歴史的観光地で人力車に乗るって感覚でのれます。なのでママは、マラッカでトライショーに乗るのを一つの目的にしていました。せっかく乗るんだからなるたけ派手なのがいい。声をかけてきたおやじのトライショーは金銀の鼻で飾られているのでOK。駐車場までレッツゴー!
自転車でのスピードはちょうどよくってすごく楽しい気持ちになりました。トライショーまた乗りたいです。

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駐車場近くの海洋博物館をのぞいて(すごい人でした)駐車場へ帰って、一度ぽんちゃんのオムツ交換とミルクタイムをして、今度は戦艦を見学。近くのお土産屋さんセンターをのぞいてマラッカ記念の写真立て(名前と日にちを書いてもらいました)とぽんちゃんのマラッカシャツを購入しました。

ババニョニャの辺りも散策したかったけど、この蒸し暑さでぽんちゃんも少々バテ気味。マラッカはここまでにして、おうちへ帰ることにしました。その前にパパとママのランチを食べていないのでランチをしに、マラッカのリゾートホテルへ。


ここからはおまけ


omake リヴィエラ・ベイ・リゾートはマラッカ海峡を見渡せる海辺にあるリゾートホテルです。ここのイタリアンがお勧めらしいのですが、ランチはしてなかったのでレストランでランチビッフェです。マレー料理が中心ですが、中華もあり、ここでぽんちゃんはおかゆで離乳食。気持ちいいのかすごくご機嫌です。「ルネッサンス」のアフタヌーンティよりは品数も少ないですが、クオティオやテータレ(激甘ミルクティ)など、ローカル食が豊富でした。デザートはルネッサンスの方がよかったです。イタリアンも試したかったけど、夜まで待てないのでまた今度。

帰りはちゃんと1時間半でKLのおうちに着きました。お疲れさまでした~。



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